子どもの好きを伸ばしたい!お家で出来るモンテッソーリ教育 #オウチモンテ で、子育てを実践中!子育てコミュニケーション心理学講師のみつだますみです。
結婚を機に、夫がロシア正教のため改宗をしています。
とは言っても、普段の生活の中で特に大きく変わったこともなく、実家の仏教もの慣わしも大切にしていますし、夫との趣味の神社仏巡りもゆる〜くしています。
と言うことで、先日の日曜日に開催されたロシア正教のパニヒダについて、自分自身の見識の確認となるよう、備忘録として残しておこうかなと思っています。
ロシア正教会 復活祭
2020年3月の復活祭・パニヒダ(パスハ)は、現在の豊橋ハリストス正教会の司祭が昨年12月より新たしい方になり、現在2箇所の教会の司祭としてお勤めされてるため、今年のパニヒダは、予定より早い日程でいこなわれることになりました。(2020年のパニヒダは、4月19日:正教 東方教会)
日を追うごとに、世界的に爆発的に増え続けつ感染者数。
トランプ大統領が、『復活祭までには・・・』と、いう言葉があった時(4月12日:西方教会)、キリスト教の方は、とても大切にされてる教会での儀式なんだなぁと、改めて改宗したことを自覚しました。
ロシア正教である、豊橋ハリストス正教会の復活祭も、自粛ムードの中、開催を悩んでいたようですが、こじんまりと、本日、無事に執りおこなわれたようです。
復活祭に欠かせないのが、
■糖飯
■赤く染めた卵・イースターエッグのこと
■赤ぶどう酒(人によって)
■オリーブオイル(人によって)
上記のものを籠に盛って教会へ持参します。
各家庭に、ご奉神礼を受けた籠の中のものを持ち帰り、家で食します。
左側が、【糖飯(とうはん)】
文字通り、糖+飯=甘く炊いてあるご飯です。
飾りつけは、金平糖。
ご飯の中には、干しぶどう、松の実、パンプキンシードが一緒に炊かれています。
干しぶどうを十字架の形に盛るのが正式のようですが、夫の実家はこんな風な盛り付けが多いです。
家庭によっては、チョコレートやグミで彩ることもあります。
初めて食べた時は、ビックリする甘さ&金平糖のトッピングに驚きが思いっきり顔に出てしまいましたが、最近は、いつか嫁として作らなくてはいけないと、噛み締めて食べてます(笑)
確か、嫁としての初試練だった気がする・・・笑
そして、右側の白いのが、【聖パンと言われる、記憶のパン】
今までは、義父・義母のところにしか行かなかったのですが、我が家にも1つ今年は頂きました。
袋の中に、永眠者の記憶と書いてあり、ご先祖様と、何人かの方々のお名前と聖名が記されていました。調べてみると、
「永眠者」の用紙には、永眠した家族、親族、知人、教会の先人たちの聖名を書き、彼らの霊の安息を祈りながら書く。同じように、「生存者」の用紙もあります。教会で記憶された聖パンは、家に持ち帰 り、翌日、一日の食事の前に頂きます。主・ 神がそこに記憶された人々の上に顕された恩寵を思いながら、感謝して頂く。
今朝でした!
ちょうど週末に、ディズニー映画『リメンバー・ミー』を観たところで、なんとも不思議な感覚になりました。
亡くなっても、死者との交流を大切にする文化。
日本でも、様々な形で行われていますが、魂となっても生き続けることは、人々の記憶の中ではありますが、故人を思い出したり、問いかけたり、存在として認めたり。
そして、『魂との対話。』が、今の私に繋がることを感じ取ることができます。
今年は、新型ウィルスの関係で、義父が代表で参加しましたが、来年は、家族みんなで教会へ赴きたいなぁと思いました。
結婚してから亡くなった、100歳越えの主人のおばあちゃん。
息子が生まれた時、大変喜んでくださり、1世紀離れた記念写真は、今でも大切な思い出です。
キリスト教の復活祭:東西の違い
十字架にかけられて亡くなったイエス・キリストが三日目に復活したことを記念・記憶する、キリスト教において最も重要な祭。
多くの教会で特別な礼拝が行われるほか、様々な習慣・習俗・行事があります。
基本的に「春分の日の後の最初の満月の次の日曜」に祝われるため、年によって日付が変わります。日付は変わるものの、必ず日曜日に祝われます。
宗派によっても、算定基準が違うため、開催日を毎年確認する必要があります。
西方教会と東方教会
一般に東西両教会が分裂したとされるのは「1054年のローマ教皇とコンスタンティノープル総主教の相互破門」と言われる事件が起こり分裂が起きたと言われていますが、これ以前にも問題はあったようです。
現在でも、東西の差はありますが、図のようによく言われる、東西教会の違いはこんな風に表記されることが多いです。
【西方教会】
・ローマ・カトリック教会
・聖公会
・プロテスタント
【東方教会】
・正教会
と分類されることが多く、宗教の人口配分はこんん感じです。
キリスト教徒 20.2億人のうち、
・カトリック教会 10.8億人
・プロテスタント 3.5億人
・正教会 2.2億人(←私はこのうちの1人)
・その他 3.3億人
司祭の呼び方も、カトリック・正教会は、『神父』様ですが、プロテスタントは、『牧師』様です。
そして、今回の復活祭のことを、
西方教会では、よく言われている『イースター』と呼びますが、
東方教会(正教会)では、復活大祭(パスハ)と呼び(でも義父たちはパニヒダと呼んでます)、イースターとはあまり呼びません。
復活祭の日付
復活祭は移動祝日なのです。太陽暦したがって決まるため、年によって日付が変わります。いずれも、グレゴリオ暦を使って算出しますが、算出時期が少しずれているため、開催日が異なる年もあります。
それぞれの期間中の、
「春分の日の後、最初の満月を迎えた次の日曜日」
【西方教会】
グレゴリオ歴を用いて、
3月22日から4月25日の間のいずれかの日曜日に祝われる。
【東方教会】(私は、こちら!)
グレゴリオ暦を用いて、
4月4日から5月8日の間のいずれかの日曜日に祝われる。
そのため、これから5年間はこんな感じで開催されます。
西方教会 | 東方教会 | |
---|---|---|
2020年 | 4月12日 | 4月19日 |
2021年 | 4月4日 | 5月2日 |
2022年 | 4月17日 | 4月24日 |
2023年 | 4月9日 | 4月16日 |
2024年 | 3月31日 | 5月5日 |
2025年 | 4月20日 | 4月20日 |
復活祭のエッグとうさぎ
- 生命の誕生を意味する卵
- 豊かな命の象徴であるウサギ
復活祭では、ご馳走に卵料理がふるまわれたり、
様々な色に彩られた卵(イースターエッグ)を使ったゲーム等も行わるようですが、こちらは基本的に、西方教会の流れ、
私の東方教会では、エッグは真っ赤に染めて、うさぎは飾りません。
うさぎは、日本で言う犬と同じで、『多産』であることから、豊かな生命の象徴とされているようです。
どこの国も、子どもは宝なのですね。
糖飯のレシピ
こちらは、ただいま確認中です。
また、義母に聞き次第記載したいなと思いました。
何はともあれ、三週間ほど早く、豊橋ハリストス教会でもパニヒダが開催され、
『ハリストス復活』となりました。
まだまだ、新型コロナウィルスの収束の目処は立ちませんが、
少しずつ、明るい兆しが出てきますように、お祈り申し上げるばかりです。
be curious
みつだますみ